鯉冥士の物語 #022「夜毬の夢記 其之二」(JT 10:03/18/01/2023 三蔵)
光の速さを語る人は加令視(かれし)さん。冥士よりも十歳年上である。ある日、音と競争してみることになった。夢の中では音に勝ったはずなのに、ここでは敗けてしまった。それ以外の現実は夢と同じなのだ。そう云えば夜毬の髪括りは五歳の春まで「杣先」だった。
JT 10:03/18/01/2023 三蔵
解説「杣先(そまさき)」髪括りの一法。ポニーテールのように一つに束ねた髪の端部を二豊にして括る。三ヶ所の括りを三峰に見立てて「山」を表現する。伝説と云うことになっているが、仙人の飛行に関する話。山並みが影響して直線に飛ぶことが難しい場合には髪を杣先に括れば直線に飛行出来るとされる。
JT 12:30/18/01/2023 三蔵
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