鯉冥士の物語 #042「母の星」(JT 13:24/21/02/2023 三蔵)

刧初も星を知っている。散りばめられた無数の点を観ていた。転児から求婚された時も、星を眺めながらだった。転児は天文学者だから、常に星の話をする。「星は無数に在るね。幾つあるか分からないからこそ、魅せられるんだ」ある日、刧初は星を数え始めた。六十しかない。

JT 13:24/21/02/2023 三蔵


※先日投稿した通し番号も今回も「#042」ですが、エックス(当時はTwitter)投稿時の原文そのままで通し番号の修正は行っていません。

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