鯉冥士の物語 #052(JT 01:28/23/05/2024 三蔵)
十七歳の夏、時の感触を得た。転児(てんこ父)とも対等に話していた。「想いを胸に積めると時が遅くなる」と、鯉冥が云うに「陽と陰が合う波に乗れば芯が現れる」と、転児が返す。身緩(げんがん)は月の宮に宿るから、芯は大地に立つと良い。そして四十四歳、時杭の論は完成した。
JT 01:28/23/05/2024 三蔵
解説(鯉冥士の物語 #052)十七歳の鯉冥は父と「対等に話す」ことができた。それは鯉冥が天才だからと云う理由ではない。幼少の頃、夢の中で一生を過ごしたからである。よって「時杭里の理論」は、十代で既に完成していた。要は「世に出る為の機会」を待っていたのである。それが四十四歳の時なのだ。
JT 13:51/23/05/2024 三蔵

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