鯉冥士の物語 #72

鯉冥士が操龍仙に出逢った最初は、夜毬の夢中だったと思われる。その頃の記録によれば、龍子舞は神霊界の住者である。ところが同時代の他記には「詩依利(しえりー)は妖精と飛蛇を友にする女なりて、万里行を果す」と云うのがある。詩依利は龍子舞の本名で、万里行とは今風に表現すればテレポーテーションのようなものだ。敢えて推測するならば、万里行の原理は尊霊界への往来と同じなので、神霊が人間として実体化していたとも考えられる。

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