冷花伝 #000 起文解題

冷花(れいか)は嗜乃津(たしなず)生まれの仙女である。現在に嗜乃津と云う地名が残っているかは知らないが、愛媛県の何処かであることには間違いない。そこで思うに「津」と云う尾語なら水辺のはずなので、現在の今治(いまばり)市だと設定しておく。これから起文する「冷花伝」は一応、小説として世に出る所以である。小説ならば当然、作者の好きなように設定すれば良い。ところが私(わたくし)、作者は小心者なのだ。だから他者が残した記録を、自分の文書のように語るのは心苦しいし、恥ずかしい。それでは何者が残した記録なのかだが、多くの尊霊が執筆をした記録である。尊霊とは何か、俗っぽく言わしてもらうと「格調高い幽霊」である。但し此の表現は、冷花の言葉を引用したもので、私の個性から出たものではない。私流に云う尊霊は「各地の氏神様」である。多くの氏神様は「人霊神」なので、人間が神様に鳴った方々である。これが冷花をして「幽霊」と言わせる理由である。本文が進むに連れて慣れてくると思うが、冷花の発言には癖がある。その「癖がある」を前述しておきたいが為に「解題」と称して「はじめに」を、起文した次第である。

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