鯉冥士の物語 #95
このまま話を進めようと思ったが、やはり「死神の言葉」に説明を加えておこう。「度量の在る人は、小さな事を見逃さない」これは何となく分かるような気がする。度量って単語に、頼もしいニュアンスがある。問題は此処の解釈である。「それは小さな事に囚われないからなのだ」当たり前のように続く此の文には、魔力がある。度量が在ると云うだけで頼もしいのだから、小さな事に囚われないなんて「カッコいい」と思うではないか。ところが別の視点からすれば「無神経」とも言える。しかし死神は上手く締めくくっている。「つまり小さな事に縛されないからだ」実はこの一文が鯉冥を納得させた。
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