鯉冥士の物語 #97

ここは論を学ぶ処ではない。と既に言っている。とは云え「こんな名の論がある」のは知っておいてもらおう。既に述べた「集散粒虫解(しゅうさんりゅうちゅうげ)」は、死神の生理学のようなものだ。日本を人刈魔神から護る方法が書かれている。それは人刈魔神の生立ちを知ることから始まる。次に「雌雄順逆周回里(しゆうじゅんぎゃくしゅうかいり)」は、男女による時間環境の違いを述べている。人が誕生すると先ず、男女の区別を流決する。男として生まれても、女として生まれても、誕生日から命日へと向かう。命日は現(うつつ)を去る日なので、未来の領域になる。ところが陽は内に陰を宿し、陰は内に陽を宿す。陽は男體、陰は女體、それぞれ表面に流決された縛體だ。縛體は未来へ向かうが、内の宿體は過去へ向かう。変な話だと混乱する前に、この論は有耶無耶(うやむや)にして、次に「死青神龍生成符(しせいしんりゅうせいせいふ)」は、死神と青龍が入れ子になった題になっている。つまり死神と青龍は絡み合っていることを表現している。そして生成符とは生存する術(すべ)を意味する。鯉冥士は、この術を使って日本皇室を堅固にした。次に「丹神呂方観(たんしんろほうかん)」は、北斗から力素を受ける法である。所謂(いわゆる)司運を得(え)ることなのだが、此れがないと継続する能力に欠ける。日本国へ力を供給する具体案のことだ。次に「含天円里歳象(がんてんえんりさいしょう)」は、暦を確立して面尾総體を大龍神に育てる方法を云う。鯉冥士の論書は多くあるが、これら五論を以ってして、孫の三船に偉業を与えたのである。

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