鯉冥士の物語 #98

ここで突然(いきなり)だが、夜毬の夢中記に入る。それは鯉冥の恋を語るのに適当だからだ。学者の性分であっても、鯉冥は女子(おなご)の性は持っている。況してや仙女であるからして、尻を観(み)れば艶(なま)めかしい。小周天も会得しているし、その気になれば飛行も嗜(たしな)む。ところが彼女は普段、仙術を使わない。葛野王と出会った最初、葛野王(かどののおおきみ)の目に映る鯉冥士は優しい老婆だった。

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